ABOUT子ども食堂とは

子どもと親に、
安心の居場所を

子ども食堂は、経済的な困難や孤食と向き合う子どもたちの居場所として、
2010年代に民間主導で始まりました。
現在では全国に約11,000カ所を超える食堂が存在し、
その数はすでに全国の公立中学校を上回っています。
厚生労働省や自治体もその社会的意義を認め、
「地域の子育てインフラ」として助成制度やネットワーク支援を強化しています。
しかし、全国平均で見れば、その多くは月1~2回の開催にとどまり、
約7割がボランティアと寄付のみで運営されているのが現実です
(全国こども食堂支援センター調査より)。
資金や人手、継続的支援の設計に課題を抱えたまま、
「日常的な居場所」として十分に機能しきれていないケースも少なくありません。
CAREARは、こうした構造的な限界に向き合い、「食」だけにとどまらず、
学びや体験、多様な人との出会いを包括的に提供することを軸とした独自モデルを
展開しています。

子どもと親に、安心の居場所を

そして私たちは、子どもだけでなく、子を育てる親にも目を向けています。
理由は二つあります。
親自身が孤立や不安、困難の中にいれば、
子どもの環境が好転することは難しいからです。
もう一つは、親もまた「子どものために」と日々奮闘する、子どもの成長を支援する“主体者”の一人である一方で、親自身ひとりの人間としてのCAREER(人生)があるからです。
実際、私たちが関わる多くのご家庭では、親御さん自身もまた「誰かに話を聞いてほしい」「自分も学びたい」と願っている声が少なくありません。
CAREARは、子ども支援を家庭支援の入り口とし、親にも寄り添いながら、家庭全体が希望や夢を持てる設計を重視しています。

子どもと親に、安心の居場所を

なぜこのような取り組みが実現できるのか。それは、私たちが長年にわたって築いてきた基盤があるからです。たとえば、創業者は10,000人以上のキャリア支援を通じて、社会の構造的な問題を明らかにし、社会課題の解決に向けて“共感”ではなく“啓蒙”と“実行”で応え続けてきた実績と信頼があります。私たちは、支援の担い手としてだけではなく、支援の仲間を増やし共創する“触媒”としての役割を自覚しています。

CAREARの子ども食堂は、「夢を見る自由」が奪われがちな子どもたちに、日常の中で「安心」と「好奇心」を育み、「夢を描く場所」を届けていきます。そしてこの営みを通じて、支援者が自然に集まり、例えば寄付等の支援行動が“特別な行為”から“日常の文化”になることを目指しています。私たちの支援は、逆境の中に咲こうとする花に水を与えるだけではありません。その花が季節を超えて、根を張り、自由に咲き誇れるような土壌ごと整えること。それこそが、私たちCAREARが目指す「社会を変える支援」のあり方です。

The flower that blooms in adversity is the rarest and most beautiful of all
The flower that blooms in adversity is the rarest and most beautiful of all

MESSAGE

代表メッセージ

理事長 橋本 尚弥

「本当は大学で宇宙工学科を学びたかったです。両親が離婚した後、私は喉頭がんを患い働くことができなくなった父と小学6年生の弟の学費を稼ぐために大学進学を諦め、働くしかありませんでした。これまで金型製造の職人として頑張ってきましたが、先日、職場で宗教への勧誘を受けました。入教するか、退職するかの判断を迫られています。
年収は下げずに、ものづくりに関わる仕事はありますか?」。

2013年5月、当時キャリアアドバイザーを務めていた私に対する男性(18歳、中卒、年収450万円)からの転職相談です。当時の転職市場において、希望に合う求人はひとつもありませんでした。ものづくりに関わるお仕事以外も含めて100社以上に応募をされました。一社のみ書類選考を通過し、最終面接合格。土地活用の営業の仕事です。希望の仕事ではないものの、家族を養うことができ、そして自分が叶えられなかった大学進学の夢を弟に託せるだけの収入を得られる可能性がある機会を掴めたことに安堵した様子でした。しかし、喜んだのも束の間。社内稟議の結果、学歴と年齢を理由にお見送りになったのです。「橋本さん、私はどうすればいいのですか?」。この時、どんな言葉をかけたのか、この時の会話だけ記憶がありません。そして「まさか…」は続きました。「彼が入社後、活躍をしなかったら、私が責任をとります」。最終面接合格と判断した女性支店長が本社へ直訴。お見送りの判断は覆り、内定となったのです。

彼が入社をして2カ月が経った頃のことです。1億円の案件を受注し、会社史上最年少で売上を記録したのです。そしてその2カ月後には更にもう一件、受注をしました。それから10年後、営業として稼いだ資金を元手に製造業を起業。「将来的にはロケットに使用される部品を創りたい」と新たな夢を語り、やりたかったものづくりに携わっています。

ACTIVITY 活動内容

環境によらず、すべての子どもが自分の心に素直に夢を描けるように。
「STUDIO CAREAR」はそんな子どもたちを以下の様な活動で支援しています。

食事の提供
activity

食事の提供

子どもの心と身体の成長を支える食事。学ぶ前に、学びの合間に、学んだ後にご自宅で食べることができるように、無償で軽食等を提供します。

学習機会の提供

学習機会の提供

様々な夢の土台となる学習。夢を叶えるために、STUDIO CAREARは子どもの状況に寄りそって、無償で学習支援を行います。

各種イベントの実施

各種イベントの実施

面白い!楽しい!かっこいい!やってみたい!子どもの可能性の扉を拓く、まだ見ぬ世界を見る、聞く、体験するイベントを随時、実施します。

VOICE

子ども食堂は、子どもの居場所づくりを通じて、親の肩の荷も少しだけ軽くなるような
地域社会との繋がりを感じる場だと考えています。

子どもだけでなく、私も救われた場所

K・Sさん/東京都

子どもだけでなく、私も救われた場所

日々の忙しさと経済的な不安の中で、娘に十分な学習機会を提供出来ていないことへの申し訳なさがありました。ある日、娘が「テストの点があがったよ」と駆け寄ってくれた時、本当に救われた気持ちになりました。

ひとりじゃないと思えた日

A・Yさん/東京都

ひとりじゃないと思えた日

はじめは子どもの食事のために訪れましたが、スタッフの方が何気なく声をかけてくれたことで、自分自身の悩みも話せるようになりました。わたしだけではなく、誰もが様々な悩みを持っていること、そしてその悩みを聞いてくれる誰かがいてくれること。子どもだけではなく、私にとっても安心できる場所になりました。

COMPANY

会社名 特定非営利活動法人CAREAR
代表者 橋本尚弥
所在地 東京都新宿区赤城下町45 KBC-E2
資本金 5,000,000円
法人番号 2011105011508

SUPPORT ご協賛企業様へ

子どもの居場所から、
地域社会をやさしく変える

子ども食堂は、2010年代の民間発の取組から急速に全国に広がり、約11,000カ所を超えるまでに成長しました。とはいえ、運営の多くは寄付とボランティアに依存し、継続性に課題があります。CAREARでは「食」「学び」「遊び」と「家庭」を統合した独自モデルで、地域と共に社会のインフラを目指しています。企業の皆様からの教材や食材、玩具、体験機会の提供や共創、寄付を通じて、分断した地域社会に、もう一度、あたたかな糸を通していきませんか?